マスターナンバー(11、22、33)出現頻度の検証
数秘術において大いに悩まされるものに「マスターナンバー」の存在がある。 なぜ悩むかと言えば、計算(単数変換)方法によってマスターナンバーの出現頻度が大きく異なるからであり、とある方法を用いればマスターナンバーが出てくるのに、別方法では全く出なくなってしまう…なんてこともあるのだ。
また、マスターナンバーというと「特別な数字」という印象を持たれがちであり、その特別性の根拠の一つとして「一桁の数字よりも現れにくいレアな数字だから」という話をプロの数秘術師が語っていたりもする。 要は「2」よりも「11」の方が少ないし、「4」よりも「22」の方が少ないからレアで特別だ、ということである。
では、本当に「レアな数字」なのだろうか。 実際に確かめてみた。
【本検証の要点】
■1900年1月1日〜2099年12月31日の200年間、計73,049日分を検証(閏年も反映)
■計算方法は各数秘術体系において概ね採用される以下の4方法で検証 ※例は全て私の生年月日(1976年10月16日)を採用
・その1:年月日別計算(年のみ単数に変換、他はそのまま)…浅野八郎氏が採用 例:1976年⇒1+9+7+6=23 2+3=「5」 5+10+16=31 3+1=『4』
・その2:年月日別計算(年月日それぞれを単数変換)…斉藤啓一氏・DASO氏・やましたやすこ氏が採用 例:1976年⇒1+9+7+6=23 2+3=「5」 10月⇒1+0=「1」 16日⇒1+6=「7」 5+1+7=13 1+3=『4』
・その3:年月日を一桁ずつばらして合算…はづき虹映氏が採用 例:1+9+7+6+1+0+1+6=31 3+1=『4』
・その4:年月日をそのまま合算後に単数変換 例:1976+10+16=2002 2+0+0+2=『4』
★なお、これらの計算方法に共通するルールは「計算途中でマスターナンバー(11、22ないし33)が出た場合はその場で計算をやめる」というものであり、このルールも採用している。 例:その1の場合 1975年⇒1+9+7+5=22 22はマスターナンバーのため、それ以上単数変換しない
【検証結果】
■「2」と「11」の出現頻度(単位:%) ※「2」と「11」の合計は8,114日分
その1:「2」…27.1% 「11」…72.9% その2:「2」…45.3% 「11」…54.7% その3:「2」…40.7% 「11」…59.3% その4:「2」…45.3% 「11」…54.7%
どの計算方法でも「11」の出現頻度が「2」を上回った。 特にその1の頻度が抜きん出ている。
■「4」と「22」の出現頻度(単位:%) ※「4」と「22」の合計は8,119日分
その1:「4」…71.8% 「22」…28.2% その2:「4」…69.4% 「22」…30.6% その3:「4」…53.4% 「22」…46.6% その4:「4」…68.6% 「22」…31.4%
今度はどの計算方法でも「4」が「22」を上回った。 とはいえ、その3では割と拮抗している。
■「6」と「33」の出現頻度(単位:%) ※「6」と「33」の合計は8,118日分 その1:「6」…71.0% 「33」…29.0% その2:「6」…95.1% 「33」… 4.9% その3:「6」…73.1% 「33」…26.9% その4:「6」… 100% 「33」… 0%
全てにおいて「6」が「33」を上回っている。 その2において「33」は激レアだし、その4に至っては出現すらしない。
【検証のまとめ】
■元祖マスターナンバーである「11」だが別にレアでもなんでもなく、むしろ単数変換後の「2」と拮抗しているか、計算方法によっては「2」の方がレアとなっている。
■同じく元祖マスターナンバーの「22」は「11」よりも出現頻度は少ない。 どの計算方法でも概ね「4」と「22」の頻度は2:1の割合となっている。
■一方、新しいマスターナンバーである「33」は「22」以上にレアな数字となっている。 計算方法によっては激レアとなったり、全く算出されなかったりする。
■とりあえず基本数(生年月日ベース)が「11」となる人は今後一切「私の数字ってレアで特別なの♪」などとは言わないように。
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