日本の大地震(599〜2011年、計228件)発生日(旧暦・新暦)検証
以前も当コーナーにおいて、日本で発生した大地震(599〜2010年、計224件)の数秘術的検証を試みたが、今回は先日発生した東北地方太平洋沖地震も含めて、大地震が発生した日を旧暦と新暦(グレゴリオ暦)とで統計化を試みた。
【検証対象】
今回の対象となるデータは、Wikipedia内の「地震の年表」を参照している。 参照基準は以下の通り。
日本を震源とする地震で、マグニチュード7.0以上、または最大震度6弱以上、 または死者・行方不明者1人以上のもの。
【データ解析】 わかりやすいように右にグラフを配しております。 ※下記表中記号…☆:最大 ★:次点 ▽:最小 ▼:次点
■大地震発生日(旧暦) ※各日の平均値は、1〜29日は約7.73件。30日は約3.83件。
1日… 8件 2日… 6〃 3日… 6〃 4日… 9〃 5日… 4〃 6日… 2〃▽ 7日…14〃★ 8日… 4〃 9日…10〃 10日… 8〃 11日… 8〃 12日…10〃 13日… 6〃 14日… 8〃 15日… 6〃 16日… 3〃▼ 17日…12〃 18日… 4〃 19日… 8〃 20日… 6〃 21日… 9〃 22日… 4〃 23日…11〃 24日… 7〃 25日… 6〃 26日…19〃☆ 27日… 8〃 28日… 8〃 29日… 9〃 30日… 5〃
大地震の発生しやすい日は7、9、12、17、23、26日。
上記検証結果の中で「有意性」…要は「偶然の結果ではなく、もしかしたら何らかの法則が隠されているかも知れない」と判断出来る結果が確認できた。
カイ二乗検定にてP値を算出…0.0333...
有意水準5%(0.05)よりも小さい為、帰無仮説(偶然の誤差である)を棄却する。 但し、母数がそれほど多くない(228)為、母数増加に伴う有意性の喪失の可能性は否定出来ない。
勿論、この法則性と思しきものの機序を確認する事は出来なかった。 月齢や潮汐との関連性も現段階では確認出来なかった。
しかしながら旧暦において極端に大地震が発生する確率の多い日と、極端に少ない日とが検出できた事はある程度満足できる結果となった。
■大地震発生日(新暦、所謂グレゴリオ暦) ※各日の平均値は、1〜28日は約7.49件。 29日は約7.03件。30日は約6.88件。31日は約4.37件。
1日… 9件 2日… 7〃 3日… 9〃 4日… 9〃 5日… 5〃 6日… 2〃▽ 7日… 9〃 8日… 8〃 9日…10〃 10日… 7〃 11日… 7〃 12日…11〃 13日…10〃 14日… 6〃 15日…10〃 16日… 5〃 17日… 5〃 18日… 9〃 19日… 4〃 20日… 7〃 21日…13〃☆ 22日… 8〃 23日… 8〃 24日… 4〃 25日… 6〃 26日…10〃 27日… 6〃 28日…12〃★ 29日… 4〃 30日… 5〃 31日… 3〃▼
新暦(グレゴリオ暦)において大地震の発生しやすい日は、多い順に21日(13件)、28日(12件)、12日(11件)となっている。 これらの日は確かに平均値よりかは大きく上回っているが、旧暦の26日(19件)程のインパクトは無い。 また、旧暦の時ほどの法則性も見受けられない。
一方発生しにくい日は、少ない順に6日(2件)、31日(3件)、19・24・29日(4件)となっているが、31日は元々の平均値が低い為、除外しても良いかも知れない。
ちなみにこの新暦6日だが、旧暦でも6日はやはり大地震の発生しにくい日(2件)となっている。新暦・旧暦共に日本において大地震が発生しにくい「6日」という日には、一体どのような機序が隠されているというのだろうか。
数秘術において「6」は美しいもの、小なる完成、責任、調整、家族愛などの象意を持つ。 大自然はこの「6」の日に、人類に対して憩いを与えてくれているのだろうか。
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