日本の大地震(明治以降)についての検証
去る2011年3月11日 14:46に発生した東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災)。 過去の大震災発生時刻を見てみると、45〜59分の間に発生している例が目立つ。
関東大震災 …11:58 阪神淡路大震災… 5:46 新潟県中越地震…17:56
果たして大地震発生時刻分布に偏りがあるのか否か。 数秘術とは直接的な関係は無いが、調べてみようと思った次第である。
しかしながら検証母数が非常に少ない(36件)ので、あくまで参考程度に捉えて頂ければ 幸いである。
■検証目的 ・地震発生時刻(時・分)分布の偏り有無の検証 ※地震発生時刻は日本標準時 ・上記に付随して、地震発生月及び発生日の分布偏り有無を検証
■今回の検証データ 犠牲者数が10名以上、かつ地震発生時刻が判明している日本国内での地震、計36件。 (1891〜2011年、Wikipedia参照)
■大地震発生時刻(時)の分布
0時…1件 12時…1件 1時…0件 13時…2件 2時…1件 14時…3件 3時…1件 15時…1件 4時…3件 16時…1件 5時…1件 17時…5件 6時…1件 18時…2件 7時…0件 19時…1件 8時…3件 20時…0件 9時…1件 21時…0件 10時…2件 22時…1件 11時…4件 23時…1件
朝(4〜9時) … 9件 昼(10〜15時)…13件 夕(16〜21時)… 9件 夜(22〜3時) … 5件
4、8、11、14、17時が多く、特に17時台の多さが目立つ。 また、昼の多さと深夜帯の少なさが目立つ。
■大地震発生時刻(分)の分布
0〜 9分…5件 10〜19分…7件 20〜29分…5件 30〜39分…9件 40〜49分…5件 50〜59分…5件
30〜39分の件数の多さが目立つ。
0〜14分… 9件 15〜29分… 8件 30〜44分…10件 45〜59分… 9件
15分区切りでは特に目立った特徴は出て来なかった。 当初考えていた、45〜59分の間の大地震発生件数の多さは証明出来ず。
■大地震発生月の分布
1月…4件 2月…0件 3月…5件 4月…0件 5月…5件 6月…7件 7月…2件 8月…3件 9月…4件 10月…3件 11月…1件 12月…2件
3、5、6月の発生件数が多く、2、4、11月の少なさが目立つ。
春(3・4・5) …10件 夏(6・7・8) …12件 秋(9・10・11)… 8件 冬(12・1・2) … 6件
季節毎の分布では、冬の少なさが若干目立つ程度。
■大地震発生日の分布
1〜 5日… 5件 6〜10日… 4件 11〜15日…12件 16〜20日… 5件 21〜25日… 5件 26〜31日… 5件
11〜15日の件数の多さが特に目立つ。 特に12〜16日の5日間を抽出すると14件となり、全体の3分の1を超える。 母数が少ないので一概には言えないが、12〜16日は被害の大きい大地震の特異日と捉える事も出来るだろう。
■検証結果まとめ
・大地震は昼(10〜15時)に多く、深夜(22〜3時)に少ない。 ・11時台と17時台の多さも目立つ。 ・30〜39分の多さが若干目立つ程度。 ・冬(12・1・2月)の件数は若干少ない。 ・大地震発生日は12〜16日の5日間だけで全体の3分の1を超える。 ・母数が極端に少ない為、有意性の検証は行わず。
参考程度の結果ではあるが、『大地震発生日は12〜16日の5日間だけで全体の3分の1を超える』というデータは非常に興味深いものとなった。
今後は被害の多少に関わらず、大地震の発生日についての検証を試みてみたい。
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