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日本で発生した大地震の数秘術的検証



 

表題の検証は以前にも行いましたが、今回は「有意性」、即ち法則性の有無について再検証してみたいと思います。

(検証データより前の文章は以前に発表したものとほぼ同じです)

 

 

日本で発売されている数秘術本の中には、以下のような地震についての記述が見られる事があります。

 

「年数(社会年数)が『6』の年は日本において地震災害が発生しやすい」

 

この「年数(社会年数)」とは西暦を単数変換(例:2006⇒2+0+0+6=『8』)した数字を指します。

 

実際に・・・

 

■1896年:明治三陸地震(死者・行方不明者21,959人・日本最大の津波被害)

■1923年:関東大震災(死者・行方不明者105,385人・日本災害史上最大)

■1995年:阪神・淡路大震災(死者・行方不明者6,437人・戦後最悪の震災)

■2004年:新潟県中越地震(死者68人・機械(震度計)で震度7が確認された最初の地震)

※ちなみに同じ2004年にスマトラ島沖地震(死者・行方不明者、約300,000人)が発生しております。

 

これらの地震はいずれも年数(社会年数)『6』の年に起きた地震災害です。

 

では実際のところ本当に『6』の年に上記のような地震災害が発生しやすいのでしょうか?検証してみました。

 

※記録上に残っている599〜2010年までの日本における地震、計224件を調査

※日本を震源とする地震で死者1人以上のもの、または最大震度が震度6弱以上のもの、またはマグニチュードが7.0以上のものが対象

※異なる犠牲者数が複数の文献に載っている場合は少ないものを採用

 

※今回算出したのは、基本数・日数・年数・発生月・月日数・西暦下一桁数の計6種類と各項目の奇数偶数比、更に基本数・日数・年数・月日数の合算値(4種平均値)。

 

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【日本で発生した大地震の数秘術的検証】

 

【データ解析】

※下記表中記号…☆:最大  ★:次点  ▼:最小

 

■基本数(発生年月日の単数変換)

※平均値…24.9件

 

1:26件  (犠牲者数:    1,399人)

2:21件  (   同    :  29,703人)

3:19件  (   同    :    8,012人)

4:22件  (   同    :  11,471人)

5:18件▼(   同    :    7,327人)

6:26件   (   同    :  49,056人)

7:27件★(   同    :110,050人)

8:25件   (   同    :  30,302人)

9:40件☆(   同    :  60,494人)

 

「9」の件数が飛び抜けている。「3」と「5」は少なくなった。

犠牲者数は関東大震災の影響で「7」が飛び抜けている。

「1」「3」「5」の犠牲者数が少なかった。

 

有意性を示すP値(低いほど偶然では無く法則性有の可能性大)は0.09となったが、有意差5%(<0.05)には達せず。

 

 

■基本数の奇数偶数別

※奇数標準値…124.4件 ※偶数標準値…99.6件

 

奇数:130件

偶数: 94件

 

奇数が標準値を上回った。

 

 

■日数(発生日を単数変換・計算上1〜4が多くなるので注意)

 

1(1・10・19・28日):32件★(平均値:29.5件)(犠牲者数:125,191人)

2(2・11・20・29日):24件  (  同  :29.0件)(   同    :  37,435人)

3(3・12・21・30日):37件☆(  同  :28.8件)(   同    :  31,501人)

4(4・13・22・31日):29件  (  同  :26.4件)(   同    :  10,759人)

5(5・14・23日)  :19件  (   同  :22.1件)(   同    :    4,309人)

6(6・15・24日)  :15件▼(   同  :22.1件)(   同    :  35,095人)

7(7・16・25日)  :20件  (   同  :22.1件)(   同    :    4,402人)

8(8・17・26日)  :23件  (   同  :22.1件)(   同    :  28,488人)

9(9・18・27日)  :25件  (   同  :22.1件)(   同    :  30,634人)

※上記平均値は閏年も考慮

 

「3」の頻出と「6」の少なさが目立った。

「5」「7」の犠牲者数の少なさも目立つ。

 

 

■日数の奇数偶数別

※奇数標準値…124.6件 ※偶数標準値…99.6件

 

奇数:133件

偶数: 91件

 

こちらも奇数が偶数を上回った。

 

 

■年数(発生年を単数変換)

※平均値…24.9件

 

1:27件★(犠牲者数:  35,666人)

2:28件☆(   同    :  18,725人)

3:24件  (   同    :  12,653人)

4:27件★(   同    :  38,022人)

5:21件▼(   同    :    2,685人)

6:26件  (   同    :160,095人)

7:25件  (   同    :  25,390人)

8:22件  (   同    :    2,255人)

9:24件  (   同    :  12,323人)

 

関東大震災の発生した「6」は犠牲者数は多いものの、件数は特に多くなかった。

「5」「8」の犠牲者数の少なさが目立つ。

 

 

■年数の奇数偶数別

※奇数標準値…124.4件 ※偶数標準値…99.6件

 

奇数:121件

偶数:103件

 

偶数の比率が高くなった。

 

 

■発生月

 

 1月:10件▼(平均値:19.0件)(犠牲者数:    8,825人)

 2月:15件  (  同  :17.3件)(   同    :  11,537人)

 3月:20件  (  同  :19.0件)(   同    :    8,523人)

 4月:11件  (  同  :18.4件)(   同    :  12,292人)

 5月:22件★(  同  :19.0件)(   同    :  50,341人)

 6月:20件  (  同  :18.4件)(   同    :  26,906人)

 7月:22件★(  同  :19.0件)(   同    :    3,689人)

 8月:22件★(  同  :19.0件)(   同    :    2,322人)

 9月:21件  (  同  :18.4件)(   同    :142,075人)

10月:19件  (  同  :19.0件)(   同    :  10,885人)

11月:18件  (  同  :18.4件)(   同    :    5,477人)

12月:24件☆(  同  :19.0件)(   同    :  24,942人)

※上記平均値は閏年も考慮

 

12月が件数としては一番多く、1月4月が少なくなった。

 

 

■発生月の奇数偶数別

※奇数標準値…112.9件 ※偶数標準値…111.2件

 

奇数:113件

偶数:111件

 

ほぼ平均値。

 

 

■月日数(発生月と発生日の合算を単数変換)

 

1:33件☆(平均値:23.9件)(犠牲者数:123,941人)

2:25件  (  同  :25.2件)(   同    :  52,727人)

3:23件  (  同  :25.8件)(   同    :  25,638人)

4:31件★(  同  :25.3件)(   同    :  16,162人)

5:27件  (  同  :25.8件)(   同    :  39,251人)

6:16件▼(  同  :24.5件)(   同    :    5,129人)

7:23件  (  同  :25.2件)(   同    :  11,291人)

8:20件  (  同  :23.9件)(   同    :  20,357人)

9:26件  (  同  :24.5件)(   同    :  13,318人)

 

「1」「4」の件数の多さが目立つ。

 

 

■月日数の奇数偶数別

※奇数標準値…125.2件 ※偶数標準値…99.0件

 

奇数:132件

偶数: 92件

 

奇数が標準を上回った。

 

 

■西暦下一桁数

※平均値:22.4件

 

0:18件  (犠牲者数:      795人)

1:28件★(   同    :  28,632人)

2:20件  (   同    :  15,670人)

3:26件  (   同    :138,450人)

4:25件  (   同    :    8,084人)

5:24件  (   同    :  24,157人)

6:17件▼(   同    :  38,281人)

7:18件  (   同    :  16,254人)

8:29件☆(   同    :  35,748人)

9:19件  (   同    :    1,743人)

 

件数としては「1」「8」の多さが目立った。

しかし何と言っても際立つのは、「0」の被害者数の少なさ。

「0」は数秘術理論によっては魔を呼ぶ数字とも評されているだけに、この結果は意外だった。

 

 

■西暦下一桁数の奇数偶数別

※奇数標準値…112件 ※偶数標準値…112件

※「0」はバランス考慮の為、偶数に編入

 

奇数:115件

偶数:109件

 

ほぼ標準値に収まった。

 

 

■全項目の奇数偶数の割合

※奇数標準値…53.8%  偶数標準値…46.2%

 

奇数:55.4%

偶数:44.6%

 

これも標準値に近似。

 

 

■基本数・日数・年数・月日数の合算(4種平均)

※犠牲者数は延べ数

 

1:118件★(平均値:103.2件)(犠牲者数:286,197人)

2: 98件  (  同  :103.9件)(   同    :138,590人)

3:103件  (  同  :104.4件)(   同    :  77,804人)

4:109件  (  同  :101.5件)(   同    :  76,414人)

5: 85件  (  同  :  97.6件)(   同    :  53,572人)

6: 83件▼(  同  :  96.4件)(   同    :249,375人)

7: 95件  (  同  :  97.0件)(   同    :151,133人)

8: 90件  (  同  :  95.8件)(   同    :  81,402人)

9:115件☆(  同  :  96.4件)(   同    :116,769人)

 

「1」「9」が総合的に頻出し、「5」「6」が少なくなった。

犠牲者数は「5」が最小。

 

 

【検証結果まとめ】

基本数と4種平均では「9」、日数では「3」、年数では「2」、発生月は「12月」、月日数では「1」、西暦下一桁数では「8」がそれぞれ最大となった。

 

一方、基本数と年数では「5」が、日数・月日数・西暦下一桁数・4種平均では「6」がそれぞれ最小となった。「5」は4種平均でも犠牲者数が最小だった。

 

■「5」「破壊」の数でもある為、地震には最も適する数字であると思われがちだが、今回の検証では寧ろ逆であり、災厄からの「解放」を意味しているのかも知れない。

 

■「6」の年には確かに大規模な地震災害が発生し、それに伴い犠牲者数も多い傾向は見られたが、それは関東大震災の犠牲者数が大半であり、件数的には特徴は見られなかった。

 

西暦下一桁数「0」の犠牲者数の少なさが顕著に現れた。「0」に貼られがちだった「魔の数」というレッテルは剥がしても良いのかも知れない。

 

今回の検証でも有意性は見られなかったが、基本数に関してはかなり偏った結果となっている。母数の増加によって有意性が現れる可能性は否定できない。

 

 

 

『Works』内、3. 数秘術統計データ検証に戻る

 

 

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