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数列占い―身のまわりの数字で怖いほど当たるあなたの運勢 |
【数列占い―身のまわりの数字で怖いほど当たるあなたの運勢】
（奥久津 まるも著／ごま書房刊／2000）
2008.11.11 レビュー
この本は全3章からなっており、またページ数も190とそれほど多くない為、早く読み進む事が出来る。しかしこのページ数の割には実に多彩なコンテンツを含んでおり、中々に楽しませてくれる一冊であると言える。
本著の「数列占い」では、1〜9までの数字を用いて鑑定を行う。ここまでであれば特に他の数秘術と何ら変わりない。しかしこの「数列占い」においては、生年月日以外にも実に様々な要素を用いて占っていくのである。数秘術の汎用性の高さをまざまざと示してくれるのだ。
まず第1章では、生まれた年（平成12年⇒「3」のように変換）から「全体運」を、生まれた月から「恋愛体質」を、そして生まれた日から「基本性格」をそれぞれ占っていく。更に携帯電話番号からは「人間関係運」を、旅券番号からは「トラベル運」を、銀行の口座番号からは「金運」を、車のナンバープレートからは「仕事運」を、住所や部屋番号からは「財運・住居運」などなど・・・実に多くの要素から分析を行っていくのだ。
内容そのものは特に奥深くは無いのだが、数秘術を日常で用いるにはとても便利な構成となっており、その点では好感が持てる一冊となっている。
続く第2章では、「恋愛相性」について取り上げており、ラッキーナンバーで見る相性や、身長差や体重差でみる恋愛相性、靴や指輪のサイズで見る相性、年齢差や郵便番号で見るパートナーとの相性など、数多くの相性診断法を述べている。恋をしているしていないに関わらず、ついつい身近な相手との相性を診断してしまう事請け合いだろう。
最後の第3章では、恋愛や結婚、不倫や再婚、片思いとストーカー、遠距離恋愛などについて、著者の考えが述べられている。無論、各数字ごとの対策法などについても述べられてはいるのだが、占いの手法とは関係無い恋愛ハウツー本の要素がかなり色濃くなっており、評価は分かれるかも知れない。
このように多彩なコンテンツによって構成された本著は、その装丁からしても女性を強く意識したデザインとなっており、身近な数字でもって自分自身を簡単に占ってみるにはとても使い勝手の良いツールであると言える。無論このような構成である為、数秘術を深く研究する為の書物であるとは言い辛い。しかし、数秘術の汎用性の高さを凝縮した一冊であると私は思う。
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