【数秘術―人生を決める数字の神秘】 (Rodford Barrat著/藤井 留美訳/河出書房新社刊/1996)
2008.6.6 レビュー
私はこの本に出会って、現在の私流数秘術の体系を築き上げる事が出来たと言っても決して過言では無いだろう(『Works』にてその一端が垣間見えます)
取り上げている内容はある種オーソドックスであり、今まで紹介してきた数秘術本との内容差はほとんど無いのかも知れない。 しかしながらこの本は実に様々な数字を紹介しており、総合的な数秘術リーディングを可能にしているのだ。
紹介されている数字の種類は以下の通り・・・
「ライフパス」、「誕生チャート(先述のピタゴラスの矢に近い)」、「誕生数」、「目的数」、 「母音数」、「子音数」、「ストレス数」、「姓名数」、「パワー数」、「名前数」、 「アルファベット毎の数秘術的意味」、「内在数」、「不在数」、 「ネームチャート(上記誕生チャートの氏名版)」、 「気質数」、「サイクル数」、「イヤー数」、「挑戦数」、「転換点」、「振動数」、 「変遷文字(数)」、「イベント数」、「ベストナンバー」・・・
・・・と実に多彩な顔ぶれで我々を数秘術の新たな可能性に誘(いざな)ってくれるのだ。 日本人が書く数秘術本とは異なり、さすがに本場の数秘術の一端を見せてくれている。
そして最後にはそれらの数字を用いた「全体チャート」にて、かのマリリン・モンローを鑑定し、その人生の謎について数秘術的な考察を行っている。
ページ数が141と少ない為、一つ一つの数字の象意についてはどうしても内容が希薄なものになってしまうし、また取り上げられている人物例も訳本なだけあって馴染みの薄い外国人が多く、イメージがつかみ難いところがあるかも知れない。
しかしながら数秘術を勉強し、ある程度の理解が出来るようになった中級者以上の方にとってこの本はきっと今後の勉強に大いに役に立つことであろう。事実私には大いに役に立った。
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